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卍LINE / a.k.a. 窪塚洋介

卍LINE
a.k.a. 窪塚洋介

July 2, 2017

喩えるならブルーハーツが最初に作ってくれた下地がすごく柔らかい地面だったとして、歳とともにだんだん地面は硬くなっていく。大人になるという事が完全にピシっとコンクリートになるみたいなイメージだとしたら、良い音楽に出会うと、またそこが耕されてふかふかの柔らかい土の状態になること。そういうふうにし続けなければダメなんだぜって。最初に教えてくれた音楽だったと思う。

喩えるならブルーハーツが最初に作ってくれた下地がすごく柔らかい地面だったとして、歳とともにだんだん地面は硬くなっていく。大人になるという事が完全にピシっとコンクリートになるみたいなイメージだとしたら、良い音楽に出会うと、またそこが耕されてふかふかの柔らかい土の状態になること。そういうふうにし続けなければダメなんだぜって。最初に教えてくれた音楽だったと思う。*『情熱の薔薇』『少年の歌』『リンダリンダ』、子供ながらに割と追っかけた。友達の兄ちゃんとかから借りられる物をとりあえず一通りテープに入れて、みんなが作ってた往年のマイフェイバリットミックステープをブルーハーツバージョンでみたいな。(笑聲)ミスチルとかも好きだったんだけど、自分なりにまた違うメッセージを受け取ってた。メロコアとか聴きながらストリートに道が繋がっていく、家の中でストリートに向かっていく道ができるというか。俺は何か人生の指針みたいな答えが欲しかった。目標だったり、生き方だったりとか、もっと強くなりたいとか、もっと格好良くなりたいとか、もっともっとというのがあったんだ。そして、その延長線上で出会ったのがレゲエだったりヒップホップだった。甲本ヒロトさんは、俺の最終的に会いたいけど会いたくない人みたいな感じ。

あっち側が何を求めているものに合わせて作品を作りし出したら終わりだと思うんです。そうではなくてこっちは「これを聴いてくれ!やばいから聴いて!」って言う方が絶対いいよね。それが本当なんだ。

高校1年生からバンドをやっていたんですよ。ミッシェルガンレファントとかのコピーバンドをやりながらオリジナルの曲作ったりしてた。ただその時から俺は楽器ができないことが重々わかっていたんで、だから歌しかないって思ってた。俺、言葉が好きだったんだ。リリック書いたりっていうことが好きだった。リリックは気分が大事で書ける時は2〜3時間で一曲書く時もあるし、何ヶ月も書いてる曲もある。あと新幹線とか意外によくて車窓からの景色が動いて流れるのが良くてどっかへ進んでるって感覚がすごい集中できるんだ。この間、実家で俺がちょうどリリック書き始めた頃の荷物が出て来て半端じゃない量の紙に書かれたリリックが出て来たんだ。最近はiPhoneになったけど、当時は特に紙に直書きする事が多かった。俺こんなたくさん書いてたんだと思って(驚)、でも踏んでる韻にしても全てが拙いんですよ。ただこの情熱が俺をここまで推し進めたんだなってのがすごい分かったんだ。俺リリック書くのが無茶苦茶早くて、みんなに「え?もう出来たんですか?」ってよく言われたりするんですけど、それは伝えたい想いがいっぱいあるってことと、やっぱりあの時にリリックをメタクソ書いて、リリックに落とし込むっていうのをガムシャラに遊んでたからそれの成果もあったんだと思う。例えば“春”っていうのは春って書けば伝わるけど、“雪を割る、羽ばたき”でも伝えられるじゃないですか。同じ事を言うにも“朝”っていうのか“夜明け”っていうのか、“空が白む”でも違ってくる。表現は本当に無限にある筈だから。自分が今まで読んできた本だったり、「言葉が好き」って言ってきた力っていうのはもっともっと発揮していけるところだなと思うんです。昔の文学とか俳句とかは表現がすごい豊かで、例えば新幹線の中の冊子に書いてあった”風にもがれる雲”とか普通に考えたら”風が強い”言っちゃうと思うんだけど、これ素敵だなと思ったり、伝え方によってその人の個性をメッセージできるってこと。オリジナルの言葉にしていくことは、凄く強いなと思うんでそこは凄く意識してます。そこにスペシャルな自分らしさだったりを入れていくんだったらたくさんの言葉を知らないといけない。言葉はやっぱり武器だったり力だったりすると思うし、それが卍ラインの強みのひとつだし、そこをちゃんと磨き上げていかないと通用しないと思う。あっち側が求めているものに合わせて作品を作り出したら終わりだと思うんです。そうではなくてこっちは「これを聴いてくれ!やばいから聴いて!」って言う方が絶対いいよね。それが本当なんだ。

ヒップホップのBボーイだねとか、ロックのロックだねとか、パンクのパンクだねっていう言葉の根幹と一緒でやっぱ自分のスタイルだったり生き方だったりメッセージだったりってとこだと思うからそこはもうほんとに自信を持って言ってきた事。

何より自分自身の表現に興味が湧いてるから、人の表現ももちろん聞いたり見たりするけど、そこに対して我武者羅にハングリーじゃないんですよ。もっと別のところにハングリーさが向いているから。俺は早口も出来ないし奇抜なDeeJayのタイプではなくて、ちゃんとメッセージだったり自分のスタイルで伝えるっていう方のアーティストだと思う。そこがあるから俺はそれだけレゲエ好きな奴らの前で“俺のレゲエはこう”って言えちゃうっていう、そこに対しては反論されようが何しようが俺は構わないって思えるくらい自分の中で自分のレゲエミュージックがあるから。それって突き詰めていった結果、ヒップホップのBボーイだねとか、ロックのロックだねとか、パンクのパンクだねっていう言葉の根幹と一緒で、やっぱ自分のスタイルだったり生き方だったりメッセージだったりってとこだと思うから、そこはもうほんとに自信を持って言ってきた事。ラガとか、パンクとか、Bボーイとか、ロックだねっていう言葉って真髄はおんなじだと思うんです。格好つけたときかっこいいのは当たり前だけど、レゲエはかっこつけてない時も含めて音楽になっているようなシーンだと思うんで。ショーの間だけとか、こういう風にショーを見せれれば前後は関係ないとかって言うことじゃない。

 

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