July 2, 2017
強烈な個性と信念でシーンに一石を投じ続ける男。卍LINE a.k.a. 窪塚洋介の哲学を五行(仁義礼智信)で紐解く。世の中の誤解と不条理に対する卍流“愛”の形から見えてくる答えがある。「我のみ知る道、愛を持って」
最近はどっちから名乗ってもどっちかだけ名乗っても、あくまでも卍LINE aka 窪塚洋介としてここにいるという想いがすごく強い。例えばインタビューで、「今回のインタビューはどちらで表記したらいいですか?」とか、インタビュー終わった後に「どっちにしましょうか?」とか言われたりした時に、前だったらはっきりしていたんですよ。「これは役者の方なんで、本名の方でお願いします」とか「コレは音楽の話なんでDeeJayネーム(卍LINE)の方で」とかそういう感じだったけど最近はもう「決めて下さい!」って言っているんです。どっちでもいいですって。あなたのいい方でいいですって。そう言っているのは、自分の中で俳優とレゲエDeeJay の2つがいい感じで混ざって、境目がなくなって切っても切り離せなくなっているから。ミュージックビデオ撮るときもあるし、本を書いてるときもある。基本的に好きなことをやっている自由人でいたい。コドナでいたいというか、大人になる気もない。ただ子供のままでいられないから丁度いいとこないかなと探してたら、BOY-KENちゃんが“コドナ”っていう言葉を教えてくれた。それ完璧だなと思って、そこからは、それをひたすら目指してる。昔は、こんな幾つも名前を持つような人生になるとは思ってもいなかった。音楽やるって事自体もそうだけど、歌い始める前は、役者が音楽なんかやるもんじゃねぇ、私生活がわからないくらいの方がいいって思ってた。
『ピンポン』くらいの時から、あまり照れるって気持ちがなくなって、昔から俺のことを知っている奴に自分の芝居を観られても、なんとも思わなくなった。要は俺のことをよくわかっている人に作品を観られて、しかも幼馴染みが俺を意識していなくて役として演じている作品を見てくれてると気づいたから。こいつらをここまで思わせられるんだって、こいつらがそう思ってくれるなら誰だってそう思わせられるって思ったんだ。演技、芝居するって事は、ある意味ずっと嘘をついてる。要はこいつらが騙せるんだったらって、フラットに自分を持って生きてる奴がそう思ってくれることがすごく安心感になった。全部出しちゃっていいんだなって。むしろ全部見せて、全部だして、全部言って、それでも尚、この役が通用する。それでも尚、この作品が成立する。もし「いやぁ卍の顔が出てきて見れない。普段のあいつと違いすぎて見れない」って言われたら俺が役者としてそれだけのもんだっただけ。役者”窪塚洋介”っていう役だし。レゲエDeeJay”卍LINE”っていう役だし。魂としてその役を生きようとしてる。それは卍も窪塚洋介も同じ根っこで違う花が咲いてるだけだから。外に出ている花は別々の花に見えるけど根っこは一緒なんだ。いい影響や悪い影響も含めて色んな栄養や刺激が入ってきて一つの所にインプットされて、そこから色んな所にアウトプットされるっていう感じ。
仁
「我のみ知る道、愛を持って」は座右の銘みたいなもの。*坂本龍馬が近い事を言っていて「世の人は我を何とも言わば言え 我なす事は我のみぞ知る」。子供の頃にその言葉を知って、自分がその言葉を発してその人生を生きられんのかっていう。言葉が仰々しいからそれに耐えられるような、その言葉に負けないような、そういう人でいたいと思ってきた。「我のみ知る道、愛を持って」のその”道”は、みんなに繋がっている。自分の事を掘り下げていったその深奥でみんなと分かり合う、そんな道。ここまで感じて考え抜いてこれたら、ここまで深くいけたら全員と繋がれるんだと思う場所(道)があった。みんなに繋がってる道だったってことが重要で、誰にも分かってもらえなくてもいいんだよってことじゃない。自分だけのそこを追求すれば繋がるからっていう意味合いなんだ。
毎日すごい気楽に、だけど熱く暮らせられるようになってきた。ただ辿り着くということも勿論大事だと思うけど、今この生、最高だなって思えるこのライフスタイルを”より最高のもの”にしていく、これを一番大事にしたい。最高はどこまでも更新できると思うんです。今日の最高は明日の最高には勝てないってこと。明日明後日どんどん最高の度合いを上げていく、それに尽きる感じがして、自分の動きのすべてが、今が最高だからもっと最高にするために貪欲に生きている。
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August 21, 2017