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AKIRA BLAKE-KIKUCHI / Pan Records / Pre War Blues Laboratories

AKIRA BLAKE-KIKUCHI
Pan Records / Pre War Blues Laboratories

February 15, 2019

そこが黒人たちの持ってる音なんです。自分はその音をそっくりに表現したいから、一生懸命聴いて真似をするとなんか違うなって途中で気がついたの。だから一生懸命それを聴かないといけない。それを“ハヤマワシ”で聴いていると聴き取れないっていうことなんだ。

自分の中でのブルースは、その人たちの生い立ちとかではないんだ。生き様とか人がどうだったかとか、歌詞とか境遇を歌ったとか、そこはどうでもいいの。真似したくない人も多いじゃない!?だいたいダメ人間が多いから真似しちゃダメだよね(笑聲)。そうじゃなくて音楽的な凄さなんだよ!音の取り方とか、リズムの取り方とか間(ま)とか、音楽的に優れている部分をブルースとして捉えた方が良いんだ。それから例えば魅力ある歌唱力の黒人のシンガーがカラオケで同じ唄を歌ったら40点になるかもしれない、要は平均律じゃなくて純正律でとるから平均律の周波数帯で切ると音がどうしてもずれる。ロバート・ジョンソンの『クロスロード』あれはオープンGチューニングなんだけど、一弦と二弦をぴったりチューニングしてやるけどロバート・ジョンソンさが出ない。二弦を16セントくらいマイナスフラットにしてスライドやるとロバート・ジョンソンの音が出るんだよ!あの和音が出るんです!そこが黒人たちの持ってる音なんです。自分はその音をそっくりに表現したいから、一生懸命聴いて真似をするとなんか違うなって途中で気がついたの。だから一生懸命それを聴かないといけない。それを“ハヤマワシ”で聴いていると聴き取れないっていうことなんだ。戻すと「うわー!ビブラートこんなに伸ばしてたのか!」とかロバート・ジョンソンのスライドなんか、音がもう凄い小さくなるまで揺らしてるんですよ!うわ!こんなとこまでやってるのかこいつは凄いなって。“ハヤマワシ”で聴くとそこまで分からないから何となくで終わっていってしまう。それは勿体ないよね。みんなにそこは感じて欲しいんです!自分はそれに気づいてしまったし、人間は感じる生き物だから。(了)

 

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