上出優之利1st写真集『モノクロのブルース』
写真家・上出優之利のファースト・フォトブック。本作品で氏は土門拳文化賞奨励賞を受賞。
ー序文ー
猛スピードで過ぎ去る都会の時間。自転車に乗ったまま切りまくる路地裏のシャッター。獲物はどこだ?誰もが見過ごしてしまう1/250秒のアナザーワールド。とるに足りない光景を乱雑に撮る、獲る、盗る。夜の街に色は無い。灰色の闇と人工発光の煌めきがあるだけだ。そこに横たわるのは明と暗、それは表と裏が交錯したもうひとつの世界。ようこそ『モノクロのブルース』へ

■商品詳細
書名 モノクロのブルース
著者 上出優之利
デザイン 星野貴幸 (hoshino design office)
仕様 並製/180mm×180mm/本文50ページ
定価 1,200 円+税
発売 2016年
発行 私家版

■著者プロフィール
上出 優之利(Masanori Kamide)
大阪府出身。1980 年代より DJ / ミュージシャンとして 30 年間活動。2011 年の 震災を機に、写真家に転向、 ストリート・スナップからポートレイトまで、人物を主な被写体として活動中。福生の伝説的ディスコや、 歌舞伎町のポールダンサーたちなど、コミュニティを内側から捉えるスタイルも好評を博し、写真集『モ ノクロのブルース』で 2017 年土門拳文化賞奨励賞を受賞。OFFICIAL SITE: www.masanorikamide.com
RECOMMENDS
-
MORE
住まい手を取り巻く環境から、そのあるべき姿を探し出す。阿部勤の考える品格。(4/4)
「建築というのはジャーナリズムのためではなくて、それを使う人のために作る」坂倉準三の品格とはどういったものだったのだろうか。そしてその坂倉イズムを阿部勤はどの様に血肉としたのだろうか。建築家を志すきっかけから仕事との向き […]
-
MORE
モノがない時代の豊かな生活。建築家・阿部勤のルーツ。(3/4)
豊かな生活とはなんだろうか。経済的余裕、自由な時間があること、没頭できることがあること・・・価値観はいつの時代も曖昧。ひとつ言えるとすれば、他人の価値観ではなく自分の価値観を持って生きることだと思うのです。受け身の知識や […]
-
MORE
変わるモノと、変わらないモノ。そして変わってはいけないモノ。正しく古いものは、永遠に新しい。(2/4)
東洋と西洋。外と内。公と私。明と暗。加と減。混乱と整頓。建築家・阿部勤のてがける建築は、相反する要素が良き関係性を築き上げている。建築にとって大切なことは技術、機能と言った文明に加え意匠(ART)という文化である。 感性 […]