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GORO ASAI / GROK LEATHER Item related to GORO ASAI

GORO ASAI
GROK LEATHER

February 17, 2016

仕事に対する愛や、発見した技をシェアして未来へ繋げていく。個として考えず、点として捉えず、長いラインで考える。

俺も服屋で働いてた時は、大量生産大量消費の世界だよ。 悩んでた時期に、初代彫俊氏のアメリカツアーに同行する機会があったんだ。 その時に丸テーブルで有名なアーティストたちが集まって何やら話しをしてるわけ。 耳を澄ますと初代彫俊氏が「この肌の色には、このインクを使って、こうやって赤を入れるんだ」って。 そうすると向こうのアーティストが、「いいね、俺の国ではこうやっていれてるぜ」ってね。 人種も、老いも若きも超えたところで議論をしてたんだ。 仕事に対する愛や、発見した技をシェアして未来へ繋げていくこと、素晴らしい考え方だよね。 この時、少し答えが見えた気がしたんだ。

それである時、「お前に資料を作っておいたから取りにおいで」カツさんから連絡もらって取りに行ったんだ。 そのファイルには、昔の革や鞄の写真やイラスト、要所要所にカツさんのコメントやデッサンが書き込んであった。 カツさんはずっとガチンコでモノを作ってきてさ、その答えの一つとして纏めた資料を俺に渡してくれたんだ。 俺もこんな男になりたいってね、そう思ったんだ。 資本主義の中に生きているからモノを売って生きていかなきゃいけない。 でもそれだけじゃない部分をどうにか大切にして生きていける様に模索してるんだよ。 いつの日か答えが解るとおもってやってるし、見つからないまま死ぬなら、俺の次にやる奴にヒントを残して死んでいこうと思うよ。 そいつに少し近道させてあげられるかなって。 個として考えず、点として捉えず、長いラインで考えるっていうね。

点ではなく線になるように仕事に向かっている。

俺が目指すところは、このスタイルをどうやって維持していくのかっていうこと。 おれが八十歳くらいになって自分の手で作る事がが出来なくなった時に、誰かにこの想いをパスできれば良いかなと考えてる。 第一希望は息子だけど、息子にプレッシャー与えるわけにもいかないからね。 同じような感じで息子じゃない誰かがいたらそいつにパスして頼むなっていって。 老兵は死なず、ただ去っていくだけみたいにね。 だからあと40年頑張ってこれを維持させていくっていう事が俺の最大の目標なんだ。

それは凄くシンプルなんだよ。 良いものをいっぱい作ろうって、頑張ったって作れる数は決まってるけどさ。 作ったモノを頑張ってお客さんに売って、有難う御座います!って飯を食ってんの。 俺はそうじゃないと生きていけないからそうやってやってるんだと思う。 それ以外の事が出来たら、それをやってるかもしれないけどね。(笑聲)

俺は、自分や人々が見た事が無いモノを革や自然素材を使って創り出したいんだ。 過去には素晴らしいモノを造り出してきた先人達がいて、その人達と勝負がしたい。 オレのアイディアと手で作ったモノはどうだよってね。 未来の人達が2000年代にGLってのがあって、イカしてんなって思って貰えるのを目標にさ。

 

 

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