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GORO ASAI / GROK LEATHER Item related to GORO ASAI

GORO ASAI
GROK LEATHER

February 17, 2016

見た目にカッコ良いだけのものは作りたくない。自分の信念に嘘はつけないんだ。

細部に命が宿るってのが好きなんだ。 だからいわゆるファッションのなんとなく全体をみてかっこいいってのは、あんまり好きではなくて、 まあこれいっちゃうとファッション命な人に悪いんだけど。 前にファッション命な人と話してて、彼らはファッション写真が重要じゃん。その雰囲気。 一枚の写真が勝負であって、なんちゃってでいいんだよね。本物じゃなくていいって言ってたんだ。 でも俺は本物を持たせたいって思っちゃうんだよね。 それっぽければ良いっていうんだけど、俺はそれっぽいじゃ嫌なんだよね。 見た目にかっこよければ良いだけのものは作りたくない。 やっぱHard Worker Is Beautifulなんだよ。 モノ作り=自分の信念、自分の信念を形にしてるんだからさ。

俺は動物の命を借りてモノを作ってる。だからその命に値するモノに仕上げなくちゃならないんだ。

日本では戦時中、山に杉をいっぱい植えたから、すごい鹿が増えちゃってるんだよ。 そうすると鹿が食べる地面の草木が育たなくなっちゃう、それで鹿は食物がなくなって、山を降りて里の野菜を食べちゃう。 それで猟友会の人とかが、ハントして穴掘って、屍体を埋めて、捨てちゃってるんだ。 猟師さんたちはさばいてジビエ系の人たちに肉は流すんだけど、革は捨てるしかないっていうので困ってる。 そんな話が知り合いから来て、命を頂いてるのに捨てるなんて俺らは何様だ!みたいなさ。 それはオカシイよねって話で、その鹿革を使えないかって猟師さんに提案してもらったんだ。

俺は動物の命を借りてモノを造ってる。 だからその命に値するモノに仕上げなくちゃならないんだ。 だったら俺も一緒に山入って鹿の命を頂いて、自分がとった鹿の革を剥いで、モノを作れるならOKってことで始まったんだ。 そうしてこのプロジェクトが始まったんだけど、やっぱ怖いんだよ、。 血が出るしさ、死んでいく瞬間、命が亡くなる瞬間、なんだろう、怖いんだよ。 それでWOL(WHEREABOUTS OF LIFE 命の行方)は、自分のハンティングウェアを作ろうと思ったんだ。 人の服を来て山に入りたくなかったんだよ。 自分がデザインしたものを着て山に入りたかったんだ。

俺釣りもやるんだけど、釣りは船に絶対乗らないの。 自分の足で行けるところまで、崖下りたりして、地磯から投げて釣るっていう、餌も使わない、ルアーだけで釣るんだ。 食えない魚は釣りたくないから、海釣りが好きなんだ。 だから自分の足で行けるところで魚も獲りたい、鹿もね。

俺が、その人の為に作るっていうのはさ、時間も含めてすべてを捧げて作るんだよ。死ぬほど考えて、汗流してデザインしてさ、人間は1日24時間しかないからね。

コラボっていう言い方はあんまり好きじゃないんだよ。 普段、俺はお客さんに作ってるけど、ただ単に彼へ作ったていう事。 例えばUNRIVALEDの場合、俺は毅一郎くん(UNRIVALEDデザイナー、倉田毅一郎)に作るんだよ。 カツさんだったら、カツさんのために俺は作るんだ。 やっぱりコラボっていう、表面だけの薄っぺらいさ、タグが二個ついてますみたいなね。 昔、自分はそれで良かったのかもしれないけど、今は薄っぺらいなって感じがしちゃう。 俺が、その人の為に作るっていうのはさ、時間も含めてすべてを捧げて作るんだよ。 何時間かデザインしたものをメールで送ってお終いじゃないんだよ。 死ぬほど考えて、汗流して作業してさ、人間は1日24時間しかないからね。 だからこういう作業台もムラに頼むんだけど、ムラは俺のために時間と、腕を使って作ってきてくれるんだよね。だから凄い大事にするの。それでこの作業台で俺はまた誰かの為に、時間と腕を費やしたものを誰かにパスするんだ。 素晴らしいことなんだよ。

 

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